第9回「いじめ・自殺防止作文・ポスター・標語・ゆるキャラ・楽曲」コンテスト
 作文部門・優秀賞受賞作品
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私の心は硝子からだんだん強くなる』
        


                                             朝日 美来

 私がいじめを最初に受けたのは、保育園の時です。最初は、ただ遊びに誘えないのかと思っていましたが私の考えが違っていて、その翌日も同じで一人で遊んでいました。振り返ってみるとそれは、仲間外れにされていたので当時の先生に言って仲間に入れてもらいましたが、後で省かれてしまい涙ぐんでしまいました。保育園のことは何も解決しないまま卒園してしまい小学校に上がりました。
 小学校では、ひそかに身を隠して学校生活を過ごしていましたが児童クラブに入って何週間が過ぎた時二年生の先輩に目を付けられて仲良しの友達から仲間外れにされてとても辛くて嫌でした。二年生になると突然いじめがなくなりそのまま三年生になりましたが、クラスで女子の一部が陰口を言いだしてそれにクラスで仲間外れにされてしまいました。
 四年生で転校した学校でもクラス内の仲間外れや陰口そして悪口まで言われ始めて担任の先生に言っても相手にされませんでした。
 私を庇う友達も他のクラスにも友達がいなくてとても悲しく辛かったです。五年生でクラス替えの時いじめられないように気を付けていましたが、男子が私の悪口を言い始めそれからいじめのターゲットにされてしまいましたが頑張って教室に行ってましたが限界が来て不登校気味になってしまいました。
 しかし、当時の担任の先生が、
「保健室でも良いから学校来て。」
と言ってくれたので二学期の途中から保健室登校で時々教室にも行きながら学校生活に不安を抱きながら学校に通っていました。六年生では、私を気遣う友達ができて嬉しかったのを覚えています。保健室登校をしていて心配してくださったカウンセラーの先生が顔を見せに時間ある時に保健室まで来てくださってその時に教えてもらった言葉が、
「小学校・中学校の友達は必要ない。必要なのは高校と大人の友達だけ。」
この言葉に私は救われました。
 でも、私に対する陰口と悪口はなくなることはなくとても嫌な気持ちでいっぱいでしたが、私を気遣ってくれた友達は、
「そんなの気にしなくたって良いよ。私がどうにかしてあげる。」
と私を励ましてくれました。その友達とは、中学校別々になってしまいましたが今も感謝の気持ちでいっぱいです。
 カウンセラーの先生が言ってくださった言葉は、今を生きる私の原動力になっていて、カウンセラーの先生にも感謝しかないです。
 そして、小学校も色々ありながら最後は教室に入って卒業式にも無事参加出来たのでとても良かったと思います。
 中学校に入ると他校の生徒もいる中で私は小学校の時みたく身を隠して生活していましたが自身に変化がありました。それは、発達障害と小さなうつ病を患ったことでした。担当医が一瞬何を言われたか理解が出来ませんでした。後で調べてみると精神からくる病気の一つでした。その時仲良しだった友達にこの事を伝えたことが間違いでその友達は、学年の人に言いふらして私をいじめのターゲットにしました。この時のことをスクールカウンセラーの先生に言いましたが、力になってくれませんでした。
 それからが苦痛の日々でクラスに行けば陰口を言われて、バイ菌扱いを主にやられて保健室に逃げる事が多くなって早退も増えて、楽しい部活にも居場所を感じなくなった時でも毎日担任の先生が励ましてくださったり、相談にのってくれました。今思うと当時は、迷惑ばっかりかけていて申し訳ないと感じています。二学年になっても今の担任の先生がもってくれましたが、クラス替えもありまたいじめにあうんじゃないかと不安な気持ちと怖さを伝えたら先生が別室を紹介してくれて、お試しで通いながら学校生活を送っていましたが私に対する陰口はなくなることはなく教室が怖くなってどうすればいいか分からなくなってしまいました。しかし、二学期の途中に転校生が来て友達になってからは、陰口はなくなりましたが仲間外れは続きました。この事を伝えたら、
「美来ちゃんは悪くないよ。大丈夫何かあったら相談のるから。」
と言ってくれました。
 私は、二学期が終わる時に一冊の本と運命的な出会いをしました。中川翔子さんが書いた本で「死ぬんじゃねーぞ?。」っていう本です。翔子さん自身学生時代いじめの体験をしていてその思いを書いた本です。私は、この本に出会ってから自分の悪い所をしっかり見つけられました。逆に小学校の友達と今の友達を重ねてしまう時があります。
 それは、私に気遣い過ぎて疲れてしまっているのではないかと考えてしまう時です。しかし、マイナス思考をプラス思考に変えるのも自分を変えることを別室の先輩が教えてくれました。私は、沢山の人と出会い沢山助言をもらっています。そして、三年生に上がり仲間外れや陰口は無くなり今は平和に学校生活を送っていますがまだ教室が怖くて別室登校で通っています。小さなうつ病も今は少しずつ治ってきて大丈夫ですが多少学習に障害は出てしまいますが問題はありません。
 そして、私はいじめが起きないように一つ技を身に付けました。それは、人間観察をすることで相手の性格や気質を知ることができる技です。この技を身に付けたことで私に対する陰口や悪口がなくなって今は安心しています。今も別室登校をしていますが、今、別室には沢山の思いをもった後輩が沢山いて私は、皆の相談役になっていて皆の悩みを解決してあげています。
 私は、幼い頃から現在まで苦痛の日々を沢山送ってきたので分かることがあります。
 一つは、相手と上手に付き合えるかを見極めることです。
 二つは、自分の病気のことを言わないことです。
 自分が犯した過ちが自分に戻ってくるので今後気を付けようと思いました。しかし、私は高校に入ってもいじめにあうのではないかと不安はありますが人間観察をして相手の性格と気質を見極めれば安心だと考えています。
 私は、将来少しでも良いのでいじめや自殺をなくしたいと考えています。新型コロナウイルスの影響でいじめが増えているニュースやアンケートを見ました。近年は、道徳の授業でもいじめについて考えたりなくそうという取り組みがあります。私はこのような授業があることで少しでも良いのでいじめがなくなることを願っています。
 いじめをしている人といじめを受けた人へメッセージを送ります。
 いじめをしている人へ、陰口と悪口は人の心を傷付ける言葉のナイフだから今すぐやめた方が良いです。仲間外れをただ遊びでやっているのならば今すぐやめた方が自分の為です。いじめた後で必ず自分に戻ってくるから今後悔しても遅いです。誰かと一緒なら大丈夫って考えは甘えで責められるのは、君一人だけかもしれないからいじめを遊び半分でやるのならば今すぐやめて下さい。
 いじめを受けた人へ、とても辛い日々を送りながらよく死なずにいじめに耐えることができたことが素晴らしいです。何度も死のうと考えたりしてそして自分を何度も傷付けてとても辛かったはずです。そのことで、心の病気を患ったりして自分が嫌いになってしまうこともあったはずです。でも、周りに相談したり自分で解決しようと自分から動くのも時には、大切です。どうせ自分なんかとか生まれてこなければってマイナス思考になって悪循環になってしまうので今すぐマイナス思考からプラス思考にしてほしいです。プラス思考は、気持ちを前向きにしてくれたり、時には上手に友達関係が進んでいきます。
 いじめを受けて感じたことや考えたことは、将来どこかで役に立つ時があるはずです。今はまだ辛くて苦しいけど本や周りの人達の助言を聞き入れることも場合によっては大切です。
 でも、死にたいなんて思わないでほしいです。死んでも意味はなくただ家族や友人が悲しむだけで自分には何も得することがないので絶対に死にたいなんて思わないでください。
 私から、お気に入りの言葉を座右の銘として心にとどめている言葉を三つ紹介します。
 一つは、損して得とれです。言葉の意味は今のうちに沢山損をして未来では沢山得をすれば良いことがある意味です。逆に今得してしまうと未来では沢山損をしてしまう意味にもなります。
 二つは、昨日の自分より今日の自分です。言葉の意味は、昨日の自分が失敗してしまっても今日の自分が成功すれば良いっていう意味になります。
 三つは、過去を振り返りながら未来を見るです。言葉の意味は、過去の自分を振り返り未来では過去よりも違う自分になる意味です。
 私は、この三つの言葉を心にとどめていてこれまでのいじめに耐えてきました。辛い時は思いきって泣けばいいですし悲しい時は好きなことをして気分を晴らした方がストレスもあまり溜めなくて済みます。この先どんな姿になってもいじめをなくしたいと私は強く思っています。誰かがいじめを受けているのならばその人達の居場所を作ってあげたりしたり相談しやすい環境を作ったりして一人でも多くいじめでの自殺者を減らしていきたいと願っています。
 いじめを受けてうつ病になってしまった人へ、悪戯を越えて辛くてひどいいじめを受けて大人達からも心ない言葉を言われ続けたのはとても苦しかったはずです。それで心身ズタボロになって心の病になってしまったのはとても怖かったはずです。
 だけど、それを治したいと思うのも大切と私は考えています。私自身もいじめで小さいうつ病になりましたが自分の努力と周りの協力で治すことができました。なので治すことを諦めてほしくありません。時間はかかってしまいますがきっと治ることを私は信じています。
 最後に私からいじめについて少しでも考えたことがある人達にメッセージを送りたいと思います。
 いじめを受けて長い年月が経ちいじめについて深く考えることが出来ました。小学校と中学校でいじめについて考えた時に私は一つ共通点を見つけてクラス担任の先生にそのことについて相談しました。共通点は、スクールカーストの差別です。スクールカーストは学校内で起きる自然現象ですがこれをなくす取り組みを私は今考えています。教員と生徒だけではなくならないので自分達で変えなければならない時もあります。
 いじめをなくすにはこれからも長い年月をかけて教育方針と向きあいいじめをなくしたいと思う人達の考えと取り組みを今の世の中に発信していかなければなりません。実際には、いじめが原因で殺人事件が沢山起きている世の中なので学校でのいじめを今から少しずつなくしてこのようなニュースがなくなることを強く願いながら私は、日々考えながら生きていこうと思います。
 いじめについて考えた人達へ、メッセージを送ります。自分が悪いと責める人がいます。そして、自傷行為をやめてほしいことです。
 私は、自傷行為をして周りを悲しませてしまったことがあるのでいじめにあって辛くても自傷行為をして周りを悲しませてほしくありません。自分を傷付けてもなにも良いことなんてありませんし逆にいじめっ子を刺激するだけなのは確かなことです。過去がどんなに辛くて苦しくても自分の力で未来を切り開いていくことが大切だと考えている人もいます。
 いじめを受けた人達に明るくて輝かしい未来が沢山手に入ることを私は願っています。